売上アップについて

私は現在では一人で会社経営をしています。ですから人事やその他のことで頭を悩ます事はありません。人手が必要な場合は外注にすべて振っていますし、売上アップの事だけを考えながら普段から仕事が出来る環境です。幸い、借入れもありませんし、在庫を持つこともない商売ですので、変な話お金もそこまで必要がないのです。これは今までの経験でこういう道を選んだだけなのですが、普通の会社経営では、売上をとにかくアップしよう!と売上の事ばかりを考えている経営者の方もいます。

これはこれで正しい事なのですが、売上がアップ=利益もそれ以上にアップ、こういう方程式が成り立っているのでは問題ないし素晴らしいことだと思います。ただ実際には売上はどんどんアップしているけど、キャッシュフローはどんどん悪化している。こんな企業も少なくはありません。私の友人に社員と二人だけでやっている小さな会社があります。でも年商は3億円前後。いつもすごいなと感心をしているのですが、中身を見てみると毎年200万円ほどの赤字。これは敢えて赤字にしているわけではなく、全力でやってこの数字なのです。

まだこの会社3期目なのですが、1億の売上からスタートして3期目で3億と言うのは素晴らしい伸び方だと思いますよね。でもどんどん薄利多売になってしまっていて、結局間に合わない状態が続いてしまっているのです。また売上が順調すぎるぐらいに伸びているので、銀行もどんどんお金を貸してくれるわけなんです。

その結果、気づけば5000万円ほどの借入れになっていて、今ではその借りたお金で廻しながら生活をしているようなものとなってしまったのです。どうしても仕入れが高額な商売ですので、ある程度の借入れは必要だと思います。3億の売上に対して5000万円ほどの借入れなら問題もありません。問題なのは売上アップばかりに目が行ってしまい、肝心な利益のことを考えていないのです。というより考えられなくなってしまっているのです。

いつも私はその社長に言います。売上アップも良いけど利益を追求しないとそのうちお金が無くなってやばい状態になるよ、と。

3億の売上が2人だけの会社で出ていて、自分の給料が取れないなんていう商売なら正直言ってやめたほうが良いです。資金繰りで悩みすぎて頭がおかしくなるだけですので。でもやめられない。お金が使える状態の時に方向転換をしないとキャッシュが底をついてからは何も出来なくなるからです。店舗を構えて、社員を一人でも雇って、光熱費、銀行への返済を考えるだけで毎月100万円は最低でも粗利を出さないと自分の給料を出す事は出来ません。

もし自分が50万円の給料をもらいたいと思うなら、150万円以上の粗利を出さないといけないのです。月商で2500万円前後出しているのにこの150万円の粗利が出せないのならやめたほうが良いありませんか?私の会社は年商で3000万円ぐらいしかない個人事業のような会社です。ただ粗利は2000万円ぐらいは年間で出ています。10分の1の売上でも粗利は何十倍という事になってしまうのです。

確かに銀行からお金を借りる事も想定すると売上も大切です。売上がないと利益ももちろん出ませんからね。ただ利益が出ない状態なら何かがおかしいわけです。このように売上ばかりに目が行ってしまっている経営者の方も多いのではないでしょうか。ハイリスクローリターンでは怖くて経営は出来ません。ましてや零細、中小企業では良い技術などがあってもスポンサーとして投資をしてくれる人もそうはいませんからね。売上アップも大切ですが、利益を追求した方が気持ち的にも楽だと思います。